性空上人とのご縁は、
今もなお生き続けています
「お寺には不思議なご縁があります。」
長い歴史の中で結ばれた法縁は、人から人へ、寺院から寺院へと受け継がれ、時代を超えて今も生き続けています。
私ども真言宗醍醐派 鶏羅山 報恩寺も、そのような尊いご縁をいただいている寺院の一つです。
当寺は、平安時代を代表する高僧であり、書寫山を開かれた性空上人と深い法縁をいただき、その教えとお心を今日まで大切に受け継いでおります。
性空上人とはどのようなお方だったのでしょうか
性空上人は、平安時代中期に活躍された高僧であり、兵庫県姫路市にある書寫山圓教寺を開かれたことで広く知られています。
厳しい修行を重ねながら、多くの人々を導き、その慈悲深い教えは今なお全国の寺院で大切に受け継がれています。
寛弘四年(1007年)三月十日、上人はご自身が開かれた書寫山において九十八歳でご入寂されました。 千年以上の歳月が流れた今でも、多くの人々が性空上人を慕い、そのご遺徳を偲び続けています。
書寫山圓教寺より
受け継いだ尊いご位牌
報恩寺には、性空上人のご位牌が大切にお祀りされています。
このご位牌は、性空上人ゆかりの名刹である書寫山圓教寺よりお譲りいただいた大変貴重なご位牌です。
寺院には数多くのご本尊やご位牌がありますが、性空上人との法縁を結び、そのご位牌をお迎えできることは決して当たり前ではありません。
私どもにとって、このご位牌は単なる宝物ではなく、性空上人のお心を現代へ伝える大切な証であり、日々の祈りの中心でもあります。
性空上人のお姿を
今に伝える御尊像
報恩寺では、書寫山圓教寺よりご提供いただいた性空上人のお姿のお写真をもとに、御尊像を建立いたしました。
また、霧嶋 蓮華院 性空堂にも、ご位牌ならびに御尊像を安置し、毎日欠かすことなくご供養と祈りを捧げています。
全国には性空上人にゆかりのある寺院が数多く存在しますが、 書寫山圓教寺からご位牌をお譲りいただき、お姿のお写真をもとに御尊像を建立してお祀りしている寺院は決して多くありません。 これもまた、長い歴史の中でいただいた尊い法縁の賜物であると深く感謝しております。
参道を歩けば、
西国三十三所巡礼の心に
触れることができます
報恩寺の参道には、西国三十三所観音像と十三佛が建立されています。
これらは、性空上人御遠忌千年を記念して建立されたものであり、多くの方々が観音信仰や仏縁に親しめるよう願いを込めてお迎えしたものです。
参道をゆっくり歩き、一体一体の観音様に手を合わせながら進む時間は、まるで西国三十三所を巡礼しているような穏やかな気持ちになります。
春には新緑、夏には深い緑、秋には紅葉、冬には澄み切った空気。
四季折々の自然が、参拝される皆様の心を優しく包み込んでくれます。
毎年二月十三日に
営む性空上人御命日法要
報恩寺では毎年二月十三日に、性空上人御命日法要を厳修しております。
法要では、上人への感謝と報恩の心を捧げるとともに、その教えがこれから先も多くの方々へ受け継がれていくことを願い、一座一座心を込めてお勤めしております。
祈りとは、過去を偲ぶだけではありません。 今を生きる私たち自身の心を見つめ直す大切な時間でもあります。
住職として皆様へ
お伝えしたいこと
住職として多くの方とお話をさせていただく中で感じることがあります。
それは、現代は物が豊かになった一方で、心が疲れてしまっている方がとても多いということです。
仏教は難しいものではありません。
性空上人が伝えられた教えもまた、人を思いやる心、感謝する心、そして自分自身と向き合う心を大切にされています。
私は法要やご供養のお話だけではなく、性空上人の歴史や真言密教のお話も交えながら、できる限り分かりやすく皆様へお伝えすることを心掛けています。
どうぞお気軽にお声掛けください。
性空上人との
ご縁を結ぶお寺として
お寺は、法事や供養の時だけ訪れる場所ではありません。
心を静めたい時。
人生の節目を迎えた時。
大切な方を偲びたい時。
そして、性空上人とのご縁に導かれた時。 そんな時こそ、お寺へ足を運んでいただきたいと思います。
参道に並ぶ西国三十三所観音像と十三佛、そして書寫山圓教寺より受け継がれた性空上人のご位牌は、千年を超えて受け継がれてきた祈りの心を静かに語りかけてくれることでしょう。
報恩寺は、これからも書寫山圓教寺との尊い法縁を大切に守りながら、性空上人の教えと慈悲の心を未来へ受け継ぐ寺院として、皆様をお迎えしてまいります。
報恩寺と性空上人との法縁や、ご位牌・御尊像について詳しくは、「性空上人ゆかりの寺」のページでもご紹介しております。ぜひあわせてご覧ください。



